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 カーリング女子で2006年トリノ、10年バンクーバー五輪に「チーム青森」で出場した本橋麻里(31)が10日、平昌(ピョンチャン)五輪出場を決めた。自身が創設し、主将も務めるロコ・ソラーレ(LS)北見が北海道北見市であった五輪代表決定戦で勝利すると、仲間を抱きしめ、客席の息子にほおずりした。

 「笑顔のカーリング」。10年のチーム結成時から続くLS北見のテーマだ。原点はバンクーバー五輪時のチーム青森の苦い経験にある。選手には競技最優先の職場や練習場が用意されていた。マリリンの愛称で人気を集めた本橋は競技以外でも注目された。「恵まれているから結果を出さないと」。重圧で硬くなり、1次リーグ敗退で8位で終わった。

 抜け殻のように過ごした選手村で見た光景が忘れられなかった。子どもを連れて楽しそうに食事をする外国選手の姿だ。「世界ではカーリングのための人生ではなく、人生の中にカーリングがある。だから笑顔で夢を追える。そんなチームにはかなわないと思った」

 故郷の北見市常呂町に戻り、新チームを作ろうと決めた。地元選手に声をかけ、スポンサーを探して回った。バンクーバー五輪後に引退し、結婚した目黒萌絵さん(32)には「もえちゃんがまたやれるような環境を作っておくからね」とメールした。自身も12年に結婚、15年に男児を出産して、16年に競技復帰。17社に上るスポンサーの支援を得て、クラブチームながら企業チームと同じ量の練習ができている。自身が控えに回るほど若手が育った。

 「ゼロから始めて、温かく、頼もしいチームになってくれた。私たちはもっと自由に、まだ成長できる。そんな可能性を感じています」(渡辺芳枝)

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