【動画】防犯に役立てるため、車上狙いの手口を警察官が披露した=田中恭太撮影
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 名古屋市周辺を中心に、愛知県内でゴルフバッグを狙った車上荒らしが多発している。クラブを抜き取られ、まとめて捨てられたバッグも見つかった。発生場所や犯行時間から、県警は複数の窃盗グループによる転売目的の事件とみて捜査を強化している。

 県警によると、県内では7月上旬から被害が増え始めた。朝日新聞が各警察署に取材したところ、名古屋市内の昭和、熱田、天白、名東、中川、守山、瑞穂、南、西の計9区のほか、周辺の北名古屋市や刈谷市など7市1町で発生。9月中旬までの約3カ月間で約90件にのぼった。特に9月に入ってからは同じ日に連続発生するようになり、複数グループの存在が疑われるという。

 名古屋市熱田区では9月6、7の両日で半径約2キロ圏内で6件の被害が続いた。うち半数は月決め駐車場にとめた車が被害に。いずれも、車のトランク部分が外から見える「ハッチバック」や「ステーションワゴン」のタイプだった。

 盗まれたクラブはどこに行くのか。

 中古クラブの買い取り業者は、不審な持ち込みについては業者間や警察との間で情報交換している。一度に大量に持ち込んだり、短期間に複数回売りに来たりした場合、通報することもあるという。愛知県内の中古ゴルフ用品店の店長は「写真付きの身分証明書を提示出来ない人からは買い取りしません」と話す。

 ところが、ネットオークションなどの個人取引が「抜け穴」となっているようだ。別の大手ゴルフ用品チェーンの社員は「名古屋のショップに盗品の大量持ち込みがあったとは聞いていない。ネットで売られているのでは」と話す。ネットを通じて買った中古品がその後、盗品と判明するリスクもあるため「審査しているショップなどで入手するほうが安全です」という。

 警察は車上狙いの被害にあわないための啓発活動に力を入れる。愛知県清須市で10月中旬、防犯に役立ててもらおうと、警察官が車上狙いの手口を披露した。

 犯人役の警察官が手にしたのは、先のとがった「オートポンチ」。鉄板などに印をつけるための工具だ。車の窓に突き立てるとガラスは一瞬で粉々に。手を入れてキーを解除して中のゴルフバッグを盗み出し、仲間が待つ車に乗って逃走してみせた。この間、約34秒。車の警報ブザーは鳴ったが、周囲が駆けつける間はなさそうだった。

 担当者は「荷物を外から見える位置に置くとガラスを割られてとられる。見えないところに置けばリスクは減ります」と話す。(井上昇、田中恭太)

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