【動画】「ひこにゃん」がラッピングされたレトロなボンネットバスが引退へ=大野宏撮影
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 滋賀県彦根市を巡っていたレトロなボンネットバスが、10月末で引退することになった。製造から50年がすぎ、今後部品の調達が見込めないためだ。今月23日にJR彦根駅前で“卒業”のセレモニーがある。

 バスは1966年式のいすゞ自動車製。総重量8・5トンで、6370ccのディーゼルエンジンがボンネットに収まる。近江鉄道の子会社・湖国バスが「彦根ご城下巡回バス」として春秋の行楽シーズンの土、日、祝日を中心に運行。市のキャラクター「ひこにゃん」がラッピングされ、観光客らに人気だった。

 運転席の後方に前輪がある今の一般的なバスとは運転感覚が違い、同社彦根営業所の嶌田良一所長は「営業所の運転手で、運転を任せられるのは半分ぐらい」という。整備がしやすく頑丈だが、「50歳を超えた今が引退のいいタイミング」(同社)となった。

 ボンネットバスは高度経済成長期の60、70年代に多く製造されたが、その後は車体後部の客席下にエンジンがあるバスが一般的になり、急速に姿を消した。

 奈良交通(奈良市)は、湖国バスと同じ年式のボンネットバスを所有しているが、イベントなどで年に数回走るのみだ。同社は「部品は自社や関連会社でつくり、大事に使っていきたい」としている。(大野宏)

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