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(22日、大相撲秋場所13日目)

 序盤に荒れた秋場所が最後にまた荒れてきた。首位の豪栄道が連敗。優勝争いは混沌(こんとん)としてきた。

 悪い癖が出た。立ち合いで左で張ると、安易に引いた。重心の低い貴景勝を呼び込む最悪の一手だ。回り込んだ大関は足を滑らせ、両手でバタリ。ぼうぜんとした表情を浮かべた。

 追い風は吹いていた。前日に3敗力士が全滅し、この日は10人いた4敗力士が2人に減った。それを生かせないのは心の弱さと言える。前日の黒星の影響が「多少はあったかもしれない」と認めた。

 この1敗で優勝圏内の5敗までに16人が残る異例の展開に。さらに直接対決を残す日馬富士には自力優勝の芽が復活した。藤島審判長(元大関武双山)は「気持ち的には五分」とみる。それでも、豪栄道にはまだ一つリードがある。「気合入れて悔いのないようにやる」。残り2日、場所を引っ張ってきた大関の真価が問われる。(岩佐友)

 ○貴景勝 豪栄道を破って勝ち越し。「胸を借りるつもりで、力を出し切ろうと思った」。気がついたら大関が落ちていた? 「そうですね」

 ○朝乃山 9勝目。優勝への意識は「ない」。残り2日に向け、「自分の相撲を取り切って、気分良く終わりたい」。

 ○日馬富士 「務めを果たすつもりでやっている」という「一人横綱」に自力優勝の芽が復活。「狙うか? もちろんですよ」