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 京都精華大(左京区)は25日、来年3月で退任する漫画家の竹宮恵子学長(67)の後任に、人文学部のウスビ・サコ教授(51)を選んだと発表した。アフリカ出身のサコ教授は「アフリカ出身の学長は珍しいかもしれないが、これも日本社会の変化の一つの表れかなと思う。社会が多様化する中でどうリーダーシップがあるべきかの一例になれれば」と話した。

 サコ教授は西アフリカ・マリの首都バマコで生まれた。中国で建築を学び、1991年に京都大の大学院生として来日した。以来、関西の団地や京町家の住み方を調べるなど日本の住環境とコミュニティーについて研究。「家を訪ねると驚かれたり、逆に、さびしいおばあさんの話し相手になったりした」と語る。少年による凶悪事件が起きると、家の中での家族の居場所について考察するなど日本社会や文化全般についても幅広く研究してきた。

 学長としてはグローバルな展開と同時に、地域の課題解決に学生が関わることに力を入れるという。「私も日本に来てから母国マリのことをきちんと学んだ。ローカルな足元を学びながら、グローバルに展開する教育プログラムを考えていきたい」と抱負を語った。