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 免疫の仕組みに働きかけてがん細胞を攻撃する新しいタイプの薬は、進行がんにも効くと期待される。2014年に最初の薬が承認されて以降、臨床応用が進み、副作用の実態も明らかになってきた。効果のある患者を見分けるバイオマーカーの開発が課題だ。

 大阪府内の男性(68)は昨年1月、岸和田市の市立岸和田市民病院で肺がんと診断された。副腎にも転移していて手術はできず、免疫治療薬の治験に参加した。

 このタイプの薬は、体内の異物を攻撃して排除する免疫のしくみを利用する。免疫細胞の表面にあって、攻撃にブレーキをかける分子の働きを妨げることで、がんへの攻撃を促す。

 一部の皮膚がんや肺がんで承認されているオプジーボ(一般名ニボルマブ)に加え、類似の薬も登場。複数のがんへの効果が期待されているが、免疫の攻撃の矛先が正常組織の細胞に向かうことがあり、従来みられなかった多様な副作用が起きる特徴もある。

 男性は開発中の2種類の薬を併用し、がんは半分になった。だが約7カ月後、のどの渇きをおぼえ、4日間で体重が4キロ減少。劇症1型糖尿病と診断された。インスリンを作る細胞を免疫が壊し、血糖値が調節できなくなっていた。男性は現在、1日に数回、注射でインスリンを補っている。

 こうした副作用はまれだが、1型糖尿病のほかにも甲状腺機能障害や大腸炎、肺の間質で炎症が起きる間質性肺炎、体全体や一部の筋肉が動かなくなる重症筋無力症が報告されている。主治医の金田裕靖医師(腫瘍(しゅよう)内科)は「発見が遅れると命に関わるものもある。体に変化を感じたら、すぐ受診してほしいと患者さんに伝えている」と話す。

 副作用対策のため、九州大学病…

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