天皇、皇后両陛下は31日、皇居・御所で、フィリピンのドゥテルテ大統領とパートナーのアバンセーニャさんと初めて会見した。

 戦時中、フィリピンは日米両軍の戦場となり、多くのフィリピン住民が巻き込まれて亡くなった。宮内庁によると、天皇陛下は「先の大戦では多くのフィリピンの人たちが犠牲になりました」と述べ、大統領は「両国は川の流れのように過去を乗り越え、今日の素晴らしい協力関係を築いてきました」とこたえた。

 戦前にフィリピンに渡った日本人移民についても話題になり、天皇陛下が「マニラ麻の栽培に携わったと承知しています」と伝えると、大統領は自身が市長を務めた南部ダバオ市に触れ「数年前に日本人移民の人たちのための記念碑をつくりました」と話した。

 大統領は最初は緊張気味だったが、徐々に打ち解けた雰囲気になったという。両陛下と大統領は昨年10月に会見予定だったが、三笠宮さまの逝去で中止になっていた。(緒方雄大、島康彦