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 パレスチナ自治政府のハムダラ首相は2日、パレスチナ自治区ガザを訪問し、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとの和解に向けた協議を始めた。10年に及ぶパレスチナの分裂状態の解消を目指す。

 ハムダラ氏は数百人の市民の大歓声のなかガザ入りし、「我々は和解と統一をもたらすためにガザに戻る」と宣言。ガザの行政権限のほか、治安権限や検問所の管理権を移すための準備を始める考えを示した。自治政府の他の閣僚らも同行し、ハマスのハニヤ政治局長らと会談した。

 ハマスは2006年の自治評議会選挙で、ライバル関係にある主要組織ファタハを破り、07年にはガザを武力制圧した。パレスチナはハマスが実効支配するガザと、ファタハ主体の自治政府が統治するヨルダン川西岸に分裂した。

 ガザではイスラエルの境界封鎖や度重なる戦争、深刻な電力不足で住民が追い詰められている。ハマスは9月17日の声明で、政府の役割を担う「行政委員会」を解体し、ファタハと和解に向けた協議を行う姿勢を示した。ただ、治安権限などの移譲は双方の隔たりが大きく、和解が実現するかは不透明だ。(ガザ=渡辺丘)