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 時事問題について積極的に発信する時事芸人のプチ鹿島さんは、選挙についても独自の視点を持つ。政局も大事、という鹿島さんに衆院選を読み説いてもらった。

 ――今回の解散総選挙をどうみますか。

 「みんな逃げた解散」だと思います。国会の論戦から逃げた感じの方もいるし、沈没しそうな政党から逃げた人も。首長から逃げるかに見えた人もいましたね。

プチ鹿島 時事芸人。長野県生まれ。時事ネタの見立て方、新聞の読み方や味わい方を雑誌やウェブ、テレビ、ラジオなどで発信している。ラッパーが時事問題を斬る「NEWS RAP JAPAN」(ネットテレビ局・AbemaTV)にも出演中。近著に「芸人式新聞の読み方」(幻冬舎)がある。

 そもそも二大政党制は、「こってり」と「あっさり」のラーメンの食べ比べができるという制度だったはず。それなのに、「こってりは、もうたくさん」という時期に出てきたのは新しいこってり味でした。有権者は味比べができない、むずがゆさがありますね。

 ――有権者は何に注目すればいいですか。

 一般に「政局より政策論争が大事だ」と言われます。ソーシャルメディアでは意識の高い人を中心に、その傾向は強い。ただ僕は、政局も見とけよ、とずっと主張しています。いまはドロドロの人間ドラマ。誰がどう振る舞うかが分かる千載一遇のチャンスなんですよ。普段、きれいごとを言っていた人の人間性がむき出しになり、本性が見られる。この政局で誰がぶれていないか、どういう発言をするのか、ウソをついていないのかなどが探せる。政策が同じなら、判断要因は「人」しかない。この混沌(こんとん)の中で、誰が筋道を通しているのか、少なくとも、自分の選挙区では見た方がいいですよ。

 政局報道にも注目です。朝日新聞には新党(希望の党)に合流する衆院議員の話として、「『駆け込み寺』になんとか駆け込めた」とのコメントがあった。細かく読むと、報道からもいろいろと味わえる。

 ――有権者がすべきことは。

 情報や政策は直接、自分で見て、吟味すべきだとも言われる。ただ、魚屋さんには魚屋さんの、会社員には会社員の本分があります。出てくる情報や政策をすべて自身で判断というのは大変。だからこそ、代議制で信頼できる議員に議論をしてもらっているんです。「床屋政談」はネガティブにとられますが、それぞれの本分で額に汗して働いた人同士が生活実感に基づいて、「どうも信用できない」「信用できる」などと話し合った結果は、あてになると思います。床屋政談は政策論議ではなく、人格の品評会。真摯(しんし)に国会で議論してくれる人を選ぶためには有効で、今こそ必要です。その代わりが今はソーシャルメディアなんでしょうが、そこでは「白か黒か」のどぎつい応酬になりがち。床屋政談的なものを復活させた方がいいと思う。

時事ネタの見立て方や味わい方をウェブで多数連載するプチ鹿島さん。ソーシャルメディアで繰り広げられる政治家の発信や政治の議論に対して、私たちはどのように向き合えばいいのか、後半で語ります。

 ――自身のソーシャルメディア…

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