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 ICANのノーベル平和賞受賞決定を被爆者や被爆者団体関係者も歓迎した。

 8歳の時に長崎で被爆した日本被団協の鹿島孝治代表理事(80)=兵庫県伊丹市=は「ICANは共に核兵器禁止を訴える仲間。非常に良かった」と喜んだ。そのうえで「(長崎での被爆者で、今年8月に亡くなった)谷口稜曄(すみてる)さんら、先輩方が被爆の実相を懸命に訴え続けたことで世界が核兵器の危険さに気づき、様々な反対運動につながった。ICANの受賞の原点には被爆者の活動があると思う」と話した。

 今回の受賞が核廃絶の動きにもたらす影響については「核兵器保有国がどう考えるかはわからない。核の『抑止力』をすぐ手放すとも思えない」とも語り、慎重な見方を示した。

 広島の入市被爆者で、福島県原爆被害者協議会の事務局長を30年以上務めた福島市の星埜惇(ほしのあつし)さん(89)は「連携して国際的に活動している団体が受賞するのは喜ばしい」と話した。「私たちの目標は受賞ではなく核兵器の廃絶。受賞にかかわらず、今後も粛々と活動を続けていくだけだ」とした上で、福島第一原発の事故も教訓に「人間は原子力を制御する能力がないので使ってはいけない」と語る。「核兵器廃絶の運動は人類にとって必要。死ぬまで活動を続けます」

 広島での胎内被爆者で、被爆ピアノの演奏を続ける好井敏彦さん(71)=香川県坂出市=は「元気が出るニュースだ」と声を弾ませた。

 好井さんを身ごもっていた母は爆心地から約2・4キロで被爆した。「私たちは一番若い被爆者」という好井さんは3年前、原爆胎内被爆者全国連絡会を設立。「私たちが今後の活動の先頭に立たないといけない。ICANの受賞を機に、核兵器の廃絶に向けて一層頑張らなければ」と力を込めた。

 「核兵器廃絶の動きを進める活動が評価され、さらに追い風にもなる」。北海道被爆者協会の事務局次長を務める北明邦雄(きためくにお)さん(70)はそう語る。自身は被爆者でないが、若い頃から平和運動に関わり、14年5月に事務局次長に就いた。「日本は核兵器廃絶に向けて世界をリードすべきだ。決して被爆者だけの問題にしてはいけない」