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 第2次世界大戦後もベトナムに残り、その後帰国した残留日本兵の子14人が18日、日本を訪れる。うち10人にとっては初めての日本だ。戦後72年。幼い頃に父と生き別れ、「一度でいいから父の祖国へ」と思い続けてきた。1週間の滞在で、父の墓参りをする人、日本側の家族を訪ねる人もいるが、親族と連絡を取れずにいる人もいる。

 今年3月、天皇、皇后両陛下がベトナムを訪れ、残留日本兵のベトナム人家族と対面したことで、その存在に関心が集まった。アジアで日系人支援を続けてきた日本財団などの協力で訪問が決まった。日本に戻った残留日本兵の多くは他界し、ベトナムに残された子らも高齢化している。今回訪れる一行は62~72歳だ。

 「父の国は、私にとっても母国。とてもうれしい」。首都ハノイに住むゴー・ザ・カインさん(72)は、恋い焦がれた国を初めて訪れることが決まり、笑顔を見せた。訪問団の中で最年長だ。

 父は関西出身のユカワ・カツオさん。終戦後もベトナムにとどまり、フランスからの独立を目指すベトナム独立戦争に軍人として参加した。ベトナム語が堪能で、ゴー・トゥ・コウというベトナム名で現地に溶け込み、家族を築いた。

 だが、カインさんが9歳だった1954年、家族を残して日本に帰国した。冷戦下で東西陣営が対立するなか、当時の北ベトナムは元日本兵の送還を始めていた時期だった。

 別れの日、父と母親、妹2人と…

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