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 海洋研究開発機構が2011~15年度の5年間に、所属する研究者がまとめた研究論文の数を、実際よりも約1100本多く文部科学省に報告していたことが8日、分かった。海洋機構は、複数の著者がいる論文を重複して数えるなどの集計ミスがあったなどと説明している。論文数は研究機関の業績評価の指標の一つであり、文科省は「偽装と受け止められかねない」として改善を求めた。

 海洋機構は地球深部探査船「ちきゅう」や有人潜水調査船「しんかい6500」などで海洋探査などの研究を行っている。毎年、研究者による査読付き論文数を公表している。

 集計ミスは今年3月の会計検査院の調査を機に発覚した。海洋機構によると、11年度は実際は475本だったのを988本、12年度は528本を819本とするなど、5年間の合計では実際の2948本よりも1114本多い4062本と過大に報告していた。

 原因を調べたところ①複数の著者による論文を重複して数えていた②年度をまたいで同じ論文を重複して数えていた③雑誌や本の執筆も論文数に加えていたなどのミスが分かった。同機構は「ミスであったとしても論文数に誤りがあったことは重く受け止め、徹底した再発防止を図る」などとコメントした。