[PR]

 宮城県岩沼市の「千年希望の丘二野倉公園」そばの空き地で8日午前6時ごろ、通りかかった人が女性の遺体を見つけ、110番通報した。県警は、女性が事件や事故に巻き込まれた後、何者かが遺体を運んだとみて、9日に死体遺棄事件として岩沼署に捜査本部を設置した。

 記者会見した県警によると、女性は40~60代。胸や太ももの骨が複数折れており、司法解剖の結果、死因は多発外傷とみられる。死亡してから1週間ほどたっており、傷みが激しい。身長は約165センチで、長袖ワンピースを身につけていた。女性が別の場所で車にはねられたり転落したりした後、何者かが空き地に遺棄したと、県警はみている。

 女性の近くには靴やカバンがあり、カバンの中には現金入りの財布と、県内の中年女性名義の免許証があった。この女性の家族に県警が問い合わせたところ、1週間ほど前から連絡が取れないという。県警は被害女性とみて、身元の特定を急いでいる。

 空き地がある二野倉地区には東日本大震災前に約90世帯が住んでいたが、津波で被災し、内陸部に集団移転した。岩沼市は集落の跡地を買い上げ、避難用の丘として高さ10メートルの「千年希望の丘」と公園を整備。2015年夏に完成した。

 周辺は未利用の空き地も広がっている。周辺に街灯がほとんどなく、日没後の人通りはほとんどない。近くに工業団地や羊牧場があるが、人は住めない災害危険区域となっている。