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 フジテレビ系で放送されたバラエティー番組に登場したかつてのキャラクター「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」に抗議が相次いだ問題で、フジは16日、公式サイトにおわびを掲載した。性的少数者への理解が進む昨今、テレビ各局でも表現を配慮する指針ができている。フジはなぜ、このキャラを再び使ったのか。

 問題となったのは9月28日放送の「とんねるずのみなさんのおかげでした30周年記念SP」。保毛尾田保毛男は、お笑いコンビ・とんねるずの石橋貴明さん扮するコントのキャラ。1988~97年に定期的に登場した。この日、「あんたホモでしょ?」と聞かれ、「ホモでなくて、あくまでもうわさなの」と答える定番のやりとりがあった。

 ネット上で「差別的な表現」「この時代に無神経すぎる」などと批判が噴出。翌29日、当事者らが連名で「『ホモ』という単語は男性同性愛者に対する蔑称。嘲笑の対象として表現することは性的少数者への差別や偏見を助長する」などとして抗議文を送った。

 抗議文を出した一部のメンバーは今月2日、放送に至った経緯をフジテレビから聞いた。フジ側は「放送前に再登場を告知していたが、社外から大きな懸念・抗議を受けた認識はない」と説明。事前の映像チェックで「問題がないだろうか」との声はあったが、考査・倫理の担当部署との協議はしなかったという。

 フジの番組関係者も朝日新聞の取材に、「30年を振り返る中で必要だった」と釈明。問題視していなかったことを打ち明ける。

 フジは放送翌日の定例会見で宮内正喜社長が謝罪したのに続き、16日に公式サイトで正式な「お詫(わ)び」を出した。「性的少数者の方々を揶揄(やゆ)する意図を持って制作はしていなかった」としつつ、「男性同性愛者を嘲笑すると誤解されかねない表現だった」と記した。また、性的少数者をとりまく制度改正や社会状況について「認識が極めて不十分であった」とした。

 他局のバラエティー番組関係者は、出演者が「ホモ」や「オカマ」と発言した時は「ゲイ」と言い直してもらっている。嫌な思いをしてきた性的少数者に配慮する考えからだという。一方で、「フジはやりすぎだと思うが、全部制限していったらテレビの魅力がなくなる」とも話す。

 性的少数者をめぐる表現について各局は、「性的少数者を取り上げる場合は、その人権に十分配慮する」との日本民間放送連盟(民放連)放送基準に基づきガイドラインを設けているなどとしている=表。

 フジにも2007年作成の番組制作ハンドブックがある。今年2月には社員ら120人が受講するセミナーを開き、その様子を自社サイトで紹介。「テレビの役割は大きい」と記した。

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