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 「逃げたほうが楽と思うこともあった。『もう一度頑張れ』という励ましの声に、恥を忍んでどん底からの再出発を決意した」

 埼玉4区の無所属前職、豊田真由子氏(43)は3期目を目指し、東武東上線志木市駅前で第一声をあげた。

 前回の衆院選は自民党公認で、支援を受ける首長や自民、公明両党の地元県議、市議らが勢ぞろいしたが、今回は1人で白いスーツにピンクのたすき姿で駅頭に立った。「心よりおわびします」と頭を下げ、「4区の住民のため、国のために働くチャンスを与えて下さい」と訴えた。数人のボランティアスタッフがビラを配っていた。

 テレビカメラなどの放列と支援者ら数十人に囲まれるなか、「高齢者や子どもが安心して笑顔で暮らせるように」と政策を訴え、この日が誕生日の豊田氏に花束を贈る女性もいた。政党の支援を受けず、逆風下の選挙戦となるが、他陣営は「知名度は抜群」と警戒を緩めていない。

 4区では、ほかに4人の新顔が立候補した。共産党の朝賀英義氏(67)は「憲法9条を守れ」と訴えている。日本維新の会の青柳仁士氏(38)は「消費増税の凍結」を掲げ、希望の党の吉田芳朝氏(43)は「自民と対抗できる政治勢力を」と主張。今回、豊田氏に代わって自民の公認候補となった穂坂泰氏(43)は「弱い立場の人を守る政治を」と訴えた。(斯波祥)