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 早朝から響くイカ売りの声は、騒音として規制するべきか。「イカの街」として知られる北海道函館市で、こんな議論が続いてきた。「うるさい」という苦情の一方で、「風物詩」という声も。市の委員会が出した結論は――。

 「イガ、イガー」

 10月中旬の函館市。午前6時前、荷台に冷蔵庫がついた移動販売用軽トラックの拡声機から、イカを売る川村義美さん(74)の声が響く。この日は、イカ40杯が30分余りで売り切れた。

 鮮魚店を営む川村さんはイカ売り歴40年。5年来通っているという同市日吉町の男性(64)は「朝のイカは鮮度が違う。市場で買うより安い」と話す。

 市内では漁の始まる6月1日から11月末まで、水揚げのあった日はほぼ毎朝、仕入れたばかりのイカを載せた販売車が行き交う。現在、朝早くからイカの移動販売をしているのは5業者ほど。始まった時期は不明だが、郷土史家の近江幸雄さん(80)は「私が子どもの頃には、すでに売り歩いていた」と話す。

 函館市史にも「夏イカの季節になるとイカ売りの声が早朝から聞こえた」とある。市民にとっておなじみの風景だが、近年、朝売りの声が「うるさい」という苦情が市に寄せられるようになった。

 1973年施行の市公害防止条…

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