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 1日約4時間しか電気が使えない電力危機が続いてきたパレスチナ自治区ガザ。ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは12日、パレスチナ自治政府の主要組織ファタハとの「和解」で合意した。困窮を極める市民の暮らしは、改善されるのか。ガザの現状を報告する。(ガザ=渡辺丘)

新生児病棟、慢性的に過密

 2日夜、ガザ市。無職ハサン・シェイクハリルさん(32)の窓のない家では、3~7歳の子ども5人が暗闇の中で勉強していた。頼りは、充電式バッテリーにつないだ電球の明かりだ。

 電気が1日4時間しか使えず、停電中は扇風機も洗濯機も使えない。「夏の間は、暑さで死ぬかと思った」とシェイクハリルさんは顔の汗をぬぐった。

 8月中旬、ガザ市中心部のシファ病院の新生児病棟では一つの保育器に人工呼吸器をつけた未熟児の赤ちゃんが4人も寝かされていた。多くの患者が押し寄せ、慢性的に過密状態だ。

 アイマン・サハバニ救急部長は「自家発電でしのいでいる。燃料がなくなり、医療機器の電気が止まれば、患者は死ぬしかない」と窮状を訴えた。

 2007年にイスラム組織ハマスがガザ地区を武力制圧すると、イスラエルは境界封鎖を強化し、医療器材を含む物資や人の移動が著しく制限された。治療目的の患者が地区を出ることが許されるのは、申請者の半数程度にとどまる。許可が出るまでに亡くなるケースも相次いでいるという。

 さらに今春からパレスチナ自治…

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