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 米海軍のミサイル駆逐艦が10日、中国が実効支配する南シナ海の西沙(英語名・パラセル)諸島付近を航行した。米海軍当局者が明らかにした。中国による南シナ海の軍事拠点化に対抗するために米軍が展開する「航行の自由作戦」の一環で、トランプ政権下での同作戦の実施は4回目になる。

 同当局者は「同作戦が必要なすべての国々に対してこれからも実施していく」と述べた。北朝鮮の核・ミサイル問題で中国に対して協力を求めているが、南シナ海問題では譲らない姿勢を示したものとみられる。

 米軍関係者によると、航行したのはハワイ真珠湾を母港とするミサイル駆逐艦チェイフィー。西沙諸島で中国が造成した人工島付近を航行した。ただ、中国が自国の「領海」と主張する人工島から12カイリ(約22キロ)内には入らなかったという。

 これまでの作戦では、人工島から12カイリ以内を航行しており、中国政府が強く反発していた。北朝鮮問題を巡る中国との協調が進む中、一定の配慮を示した可能性がある。(ワシントン=峯村健司)