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 過剰な貸し付けが指摘される銀行カードローンについて、三菱東京UFJ銀行が今月、テレビCMをいったん取りやめたことがわかった。今後は、借金のリスクもより意識してもらえるような表現や演出に改めたCMとすることを検討している。再開時期は未定。

 三毛兼承(みけかねつぐ)頭取が朝日新聞などのインタビューで明らかにした。

 銀行カードローンは消費者金融とは異なり、貸し付け上限を「年収の3分の1以下」とする法規制がない。銀行業界は、銀行の審査能力が高いことを強調してきたが、三毛氏は「現実問題として過剰な貸し付けがあった事例があるということは、(審査が)完全に機能していない部分があったかもしれない」と述べた。そのうえで、「健全な消費者向けローンを育てるには、どういう商品提供の仕方がいいのか。広告のあり方も含めて改めて考えたい」と語った。

 すでに三菱東京UFJ銀は4月、消費者金融の自主規制に合わせて、テレビCM本数を大幅に減らしている。9月には審査の速さをアピールする表現も削った。それでも、「広告をすること自体がお客様の行動を不必要に(カードローンに)誘引するリスクがある」(三毛氏)と判断し、9月上旬、いったん放送を打ち切ることを決めたという。

 新生銀行も今月から、消費者金融の自主規制に合わせてCMの放映時間帯を変更している。(河合達郎)