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 イタリアの高級ブランド、グッチは2018年春夏の新作から、服などにミンクなど6種の動物の毛皮(リアルファー)を使用しないことにした。グッチのマルコ・ビッザーリ社長兼最高経営責任者(CEO)が11日、ロンドンでの講演で表明した。動物の皮を剝ぐ残虐性から毛皮製品に対する反対の声があり、動物愛護の観点から世界的なブランドが方針転換した。

 グッチは動物保護団体の国際組織「FFA」に加盟。今後、よく使われてきたミンクやキツネ、ウサギ、アライグマ、カンガルー、カラクール(ヒツジの一種)の毛皮を製品や広告に使わない。ただ、6種以外の毛皮を使う可能性はあり、皮革製品の商品化も続けるという。

 リアルファーの使用を制限する背景には、かつてフェイクファーと呼ばれた、化繊などを使って毛皮に似せた風合いの素材が改良され、「エコファー」として人気を呼んでいることや、「エシカル(倫理的な)消費」の考え方が広がっていることがあるとみられる。

 これまでにも、ステラ・マッカートニーなどのブランドでは動物の毛皮や革を使わない取り組みがあった。近年は毛皮や革を剝ぐために殺した動物は使わず、食用にしたものに限るなどと宣言するファッションブランドも増えている。(編集委員・高橋牧子)