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 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は13日、イリナ・ボコバ事務局長(65)の後任に、フランスのオードレ・アズレ前文化・通信相(45)を内定した。総会での信任投票を経て、11月15日に就任する。任期は4年。米国とイスラエルが脱退を表明したユネスコの立て直しを担う。

 執行委員会で9日から連日の投票があり、選挙戦を優位に進めたカタールの元文化・歴史遺産相との決選を、アズレ氏が30票対28票の逆転で制した。カタールと関係が悪化しているエジプトの候補が3位となり、エジプトは決選でアズレ氏への支持を呼びかけた。

 アズレ氏は、エリートを養成する仏国立行政学院(ENA)出身。映画や放送などの文化行政にかかわり、前オランド政権で閣僚に引き立てられた。立候補に際し、「ユネスコは対立ではなく対話の場だ」とし、事務局長の仕事の一つに「資金を見つけること」を挙げていた。選挙戦のさなかに、最大の資金拠出国だった米国が「ユネスコには反イスラエルの偏向がある」として脱退を決めており、アズレ氏の手腕がさっそく試されることになる。(ロンドン=青田秀樹)

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