【動画】83歳の誕生日を前に、皇居内を散策する皇后さま=宮内庁提供

 皇后さまは20日に83歳の誕生日を迎えるにあたり、宮内記者会の質問に文書で答えた。天皇陛下の退位について、「長い年月、ひたすら象徴のあるべき姿を求めてここまで歩まれた陛下が、ご高齢となられた今、しばらくの安息の日々をお持ちになれるということに計りしれぬ大きな安らぎを覚えます」とつづった。

 退位の時期が近づくなか、各地への訪問も「もしかすると、これが公的に陛下にお供してこれらの府県を訪れる最後の機会かもしれない」と感慨深く受けとめ、いつにも増して日本のそれぞれの土地の美しさを深く感じたという。

 また、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のノーベル平和賞受賞決定に触れ、「日本の立場は複雑ですが」としつつ、広島、長崎の被爆者たちの長年の努力で、核兵器の非人道性、使用された場合の恐るべき結果にようやく世界の目が向けられたことに、「大きな意義があったと思います」と記した。

 日本の被爆者の心が、戦いの連鎖を作る「報復」にではなく、常に将来の平和の希求へと向けられてきた点に世界の目が注がれることを願う、とも述べた。

 9月に婚約が内定した秋篠宮家の長女眞子さまについては「初孫としてその成長を大切に見守ってきた」とつづった。

 宮内庁によると、皇后さまはこの1年、皇后として338件の務めを果たした。(島康彦、緒方雄大)

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