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 イスラエル軍は16日、シリアの首都ダマスカス郊外のシリア軍の対空砲部隊を砲撃したと明らかにした。同部隊から同日、イスラエル軍機が砲撃されたことへの対抗措置としている。

 イスラエル軍によると、同軍機はレバノン上空を偵察任務で飛行中、ミサイルを発射されたが、目立った損傷はなかった。一方、シリア国営通信は、イスラエル軍機がレバノンとシリアの国境近くで領空侵犯し、シリア軍の対空砲部隊の攻撃がイスラエル軍機に直撃したと報じた。その後、イスラエル領内からミサイル攻撃があったという。

 シリア内戦をめぐっては、ロシアやイランの軍事支援を受けるアサド政権が軍事的優位を固めている。イスラエルに近いシリア南西部では7月、停戦が発効したが、イスラエルはイランやその支援を受けるレバノンのシーア派組織ヒズボラが活動を活発化させているとして警戒を強める。

 地元メディアによると、イスラエルを訪問中のロシアのショイグ国防相と16日に会談したリーベルマン国防相は「イランやヒズボラがシリア領内を対イスラエルの前線基地とし、高度な武器を運ぶことは許さない」と述べた。(エルサレム=渡辺丘、イスタンブール=其山史晃)