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 製品データを改ざんした神戸製鋼所で、問題発覚後の社内監査を、管理職らが妨害し、不正を隠していたことがわかった。日本工業規格(JIS)の基準から外れた製品を出荷していた疑いも明らかになり、法令違反に問われる可能性もある。不正は過去から繰り返され、品質軽視の姿勢は改まる気配がない。

改ざんを繰り返す神戸製鋼所

 「全社で変わろうとしている時に水を差す行為で、批判されるべきだ」「申し訳ない以外の言葉がない」。20日夜に東京都内のホテルで開かれた緊急記者会見。体調を崩した川崎博也会長兼社長に代わって報道陣の取材に応じた梅原尚人副社長は、顔をこわばらせ、謝罪と釈明を繰り返した。

 昨年6月に発覚したステンレス鋼線の強度偽装を受け、アルミ・銅事業部門でも今年8月に「自主点検」が始まった。8月30日には同部門の国内工場で、製品データの改ざんが常態化していたことが経営陣に報告された。その後、神鋼はグループを含む全社を対象に不正を総ざらいする「緊急監査」に乗り出した。

 アルミ・銅製品の生産拠点の一つ、長府製造所(山口県下関市)の管理職を含む従業員らは、これら自主点検と緊急監査をすり抜けた。いずれも改ざん前の本当のデータを提出せず、不正の発覚を逃れた。

 この事態に、経済産業省は「事実調査の信頼性を根本から損なう」(金属課)と痛烈に指摘。神鋼は、自主点検と緊急監査を今も全社で続けている。その最中の不正隠し。チェック機能もきかない事態に陥った。

 梅原副社長は「こういうことがあったので、第三者性をもう少しもたせる」と、同社トップの川崎氏が率いる調査委員会をやめ、外部識者だけからなる調査委員会に代えることにした。経産省も強く指示した。

 神鋼は改ざんを繰り返す。2006年は排出されるばい煙のデータを改ざんして自治体に報告したことが発覚。08年は子会社で鋼材の検査データを偽造したことも明らかになった。品質軽視は改まらない。

 神鋼の16年度の売上高1兆6…

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