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(24日、セCS最終ステージ DeNA9―3広島)

 セを独走した王者・広島が、無残な4連敗。それも今季、圧倒的な声援を背に勝率7割超を誇った本拠マツダスタジアムで、だ。

 リーグ連覇の原動力だった強打が沈黙した。打線を連日組み替えても、CS5試合で計11得点。緒方監督は「選手は気を緩めることなく、全力でやってくれた」と淡々と振り返った。

 指揮官の打つ手が当たらなかった。六回、4番新井のソロで3点差に詰め寄るも、2死一、二塁で代打の岩本が簡単に二ゴロに。膨らんだ期待は急速にしぼんだ。CSの代打は14打数1安打。大砲の鈴木、エルドレッドはリハビリ中。最終S途中から急きょ1軍に呼んだ故障明けの安部は速球についていけない。先発格3人の「不在」で、代打の層は薄かった。

 打つ手も遅かった。四回に点を失った2番手の大瀬良を、五回も続投させて失点を重ねた。前夜と同じく一回に先取点をあげながら、逆転負けを食らった。

 昨年の日本シリーズで2連勝から4連敗。継投の「勝利の方程式」に固執し、かじ取りに柔軟さを欠いたことが敗因だった。緒方監督は父の義雄さん(82)から「相手の作戦が3戦目から変わってきたね」と指揮官の力量差を指摘され、悔しさから押し黙ったままだったという。

 開幕前「忘れ物を取りにいく」と誓ったシーズン。なのに通過点だったはずのCSで苦杯をなめた。「短期決戦は流れをつかまないといけない。去年と同じ。自分の采配で選手に力を発揮させられなかった」。1984年以来となる日本一は近いようで遠い。(吉田純哉)

 ●新井(広) 「悔しい。今はそれしか言葉が見つからない」。来季のことを問われ「今は終わったばかりなので」。

 ●野村(広) 3回3失点。「力負け。悔しいです。それしかない。日本シリーズに行って日本一になりたかった」

 ●大瀬良(広) 2番手で救援も3失点。「流れをこっちに持ってきたかった。役割を果たせず、申し訳ない」

 ●田中(広) 「なかなか流れをつかめなかった。重圧があるなかで、本来の力を発揮出来なかった」

 ●緒方監督(広) 「ラミレス監督の采配はずばずばとしていた印象を受けた。選手には『下を向く必要はない。力はあるわけだから』と話した」

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