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 県とみそ醸造会社の糀屋(こうじや)柴田春次(はるじ)商店(高山市)、岐阜大学が連携して、飛驒特産のエゴマを使った「飛驒えごまの醸しだれ」を開発し、販売が始まった。産官学が連携し、これまで廃棄されてきた搾油済みのエゴマの子実を有効活用する方法を編み出した。

 エゴマは五平餅など飛驒の郷土料理の食材として親しまれているシソ科の作物。エゴマからとれる油が動脈硬化を予防するなどとして健康志向の消費者の間で人気だが、搾油済みの子実は酸化すると劣化が早く、有効に利用されていなかった。企業にとっても子実を大量に廃棄する費用面での負担が重かった。

 そこで、県産業技術センターと同商店が2015年度から連携。搾油済み子実を発酵させて、抗がん作用があるとされるリノレン酸エチルを多く含む発酵調味料を開発した。

 さらに岐阜大学応用生物科学部の矢部富雄教授の協力も得て、調味料ががん細胞の増殖抑制に作用することを確認。試作を経て商品化されたのがドレッシングタイプの「飛驒えごまの醸しだれ」だ。エゴマの食感やみその風味を楽しめる味わいに仕上がっている。

 1本230グラム入りで1千円(税別)。今年度は同商店の高山市内の直売店や同商店のホームページ(http://www.koujiyamiso.co.jp/index.html別ウインドウで開きます)で約1200本を限定販売する。問い合わせは同商店(0577・32・0653)。(吉川真布)