[PR]

 大阪市在住で全盲の落語家、桂福点さん(49)が、創作落語や歌を披露する講演会が25日、枚方市であり、約190人が聴き入った。福点さんは自らの経験を交え「無関心ではなく、障害者を理解しようとする心が大切」と呼びかけた。

 福点さんは、兵庫県川西市生まれ。先天性緑内障で生後すぐに手術をしたが、右目を失明した。左目も高校生のときに見えなくなった。盲学校や大学では演劇や音楽に親しみ、1996年、桂福団治さんの弟子になり、2009年に落語家デビューした。

 講演会では、福点さんがこれまでに経験したことを、笑いを交えて紹介。小学生のときに友人ができず、いじめられていたことや、厳しかった盲学校の教師を殺して自分も死のうとかばんにカッターナイフを忍ばせていたことなどを語った。そんな状況から救ってくれたのは友人だった。「バンドをしよう」と誘われてドラムを始めたことで、楽しみができたという。

 講演会では、学生時代に歌っていたオペラも披露した。福点さんは「障害者にとって、『自分は生きているんだな』と感じられる場所が大事。ひとごとではなく、障害者の人と一緒に楽しめる場所を地域の中で、作ってほしい」と話した。(光墨祥吾)

関連ニュース