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 昨年10月に88歳で死去したタイのプミポン前国王の葬列が26日午前、首都バンコクの王宮を出た。葬列は、王宮前広場に設けられた黄金色の壮麗な火葬施設に向かう。「国父」として慕われた前国王は同夜、火葬に付される。

 葬列は伝統様式にのっとったもので、様々な伝統衣装や軍服などに身を包んだ人たちが、ゆっくりと歩を進める。最も目を引くのは1795年につくられて以来、国王の葬儀に使われ続けてきた山車のような黄金色の車だ。

 王宮の周辺は前国王に最後の別れをしようという喪服姿の市民らで埋め尽くされた。市民らは前国王の写真などを掲げ、沈痛な面持ちで葬列を待ち受けた。

 26日は休日になり、全国各地に設けられた追悼施設でも市民らが献花などをする。いくつかのコンビニチェーンやスーパーも、追悼に加わりたいという従業員らの希望に配慮し、時間を決めて休んだり、閉店したりする。(バンコク=貝瀬秋彦)