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 大きくて鋭い歯を持ち、はさみのように植物を切り刻んで食べていたと考えられる、新種の草食恐竜の化石がフランスで発見された。欧州の研究チームが26日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。

 ベルギーやフランスの研究チームは、白亜紀の地層から見つかった化石を鳥脚類というグループの新種と判断。仏の恐竜研究者の名前と、発見場所の南仏プロバンス地方にちなみ「マテロノドン・プロビンキアリス」と名付けた。

 鳥脚類の仲間は、主に北米やアジアで繁栄。植物をすりつぶして食べられるよう、口内に小さな歯を何百本もびっしりと生やした「デンタルバッテリー」という特殊な歯の構造を持っていたことで知られる。

 ところが、今回見つかった恐竜は、高さ6センチの大きな歯を持っていた。材木を削る「のみ」の刃のように鋭く、かみ合わせて、はさみのように植物の繊維を切り刻んだとみられるという。

 国立科学博物館標本資料センターの真鍋真センター長は「鳥脚類は、アジアや北米では小さな歯の本数を増やして進化したのに対し、欧州では歯の数を減らし、かつ大きくするというまったく逆の進化をしていたことに驚かされた」と話している。(小堀龍之)