[PR]

 野生のコウノトリの国内最後の繁殖地として知られる小浜市国富地区で26日、水田と水路を生き物が行き来できる魚道と、生き物の退避溝(貯水プール)が完成し、それを記念する看板の除幕式が開かれた。看板には、地元の国富小学校の児童たちが水路で確認し、描いた生き物の楽しい絵がちりばめられている。

 国富地区の環境保全活動組織「コウノトリの郷づくり推進会」の宮川健三会長(82)が、水路に面した水田の一部を提供。県が長さ43メートル、幅1・8メートル、水深60センチの退避溝と魚道を整備した。梅雨時に水路をさかのぼってきた生き物が魚道を通って水田に入り、秋の収穫前に水田の水を抜くと、退避溝に生き物がとどまることができる。

 国富小では、5年生が自然環境学習の一環として、水路の生き物を調査している。これまでにドジョウやナマズ、ドンコ、メダカなど多様な生き物を確認してきた。高さ90センチ、幅1・8メートルの看板には、児童たちが描いたそれらの生き物のイラストが掲載されている。

 除幕式では、宮川会長が「魚道と退避溝が多くの生き物を育み、国富の空を再びコウノトリが飛び交うようになってほしい」とあいさつ。児童を代表して五輪叶君が「国富の生き物が増えて、コウノトリが来てくれたらいいな」と期待を込めて語った。(菱山出)