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 核兵器禁止条約の採択に貢献し、今年のノーベル平和賞受賞が決まった国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の国際運営委員・川崎哲(あきら)氏(48)が26日、広島市役所を訪れ、松井一実市長に受賞を報告した。

 川崎氏は受賞について、「被爆者とともに取った賞」と説明。「条約の署名・批准を進めようというメッセージと受け止めている」と述べた。また松井市長が会長を務める平和首長会議について、「ICANにとって最も重要なパートナーの一つ」と評価し、「広島市が率先して、加盟都市とともに条約への署名、批准を各国政府へ働きかけてほしい」と呼びかけた。松井市長は「『条約によって核保有国と非保有国の対立が激化する』というコメントが出るが、それは違うと市民社会に広げていきたい」と応じた。

 市長訪問に先立ち、川崎さんは同市役所で記者会見し、受賞決定以降、これまで条約に関心を示してこなかった海外の大手メディアからも、ICANへの問い合わせが相次いでいると明らかにした。(久保田侑暉)