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現・論 古谷経衡さんと歩く選挙の現場

 ニュースの現場に識者と記者で行き、論考を探る「現・論」(げんろん)。衆院選が投開票された22日、立憲民主党の開票センターに著述家の古谷経衡(つねひら)さん(34)と向かいました。改憲論者の古谷さんは、「憲法9条の改悪反対」を掲げる立憲の躍進を受け、憲法改正の国民投票に向けて思いをめぐらせました。

古谷さん、開票センターへ開票センターが設けられたのは、都心のホテルの一室だった。右手にマイクを持ち、左手を握りしめる枝野幸男代表のポスターが、報道陣受付の前に並ぶ。投票が締め切られる午後8時の1時間少し前、古谷さんは会場入りした。

開票前に注目点を語る古谷さん

 ――選挙の開票センターに来るのは初めてですか。

 実は昨年の参院選の時、共産党の開票センターに行きました。雑誌「SAPIO」での取材です。今回の会場の方がだいぶ大きいし、報道陣もたくさんいます。テレビカメラだけでも10台以上、スチールのカメラマン、記者を合わせると100人以上いるんじゃないですか。事前の情勢調査の結果で勢いがあるからでしょうか。「立憲民主党」の腕章をした、スタッフたちの顔も心なしか明るくみえます。

 ――これから判明する開票結果では、どこに注目しますか。

公示前の15議席を、どこまで伸ばせるのか。また、希望の党とどちらが野党第1党になるのか。枝野さんが立憲の結党を表明する会見を開いたのは、わずか20日前です。「政策パンフレット」に「安保法制を前提とした憲法9条の改悪に反対」とうたいました。私は9条改憲論者で、政治信条が全く異なります。異なるだけに、どこまで伸びるのか気になります。

獲得議席予測に歓声古谷さんは会場の机でパソコンを開き、開票状況をチェックした。午後8時、NHKが立憲民主党の議席予想を「44~67」と速報する。立憲のスタッフや政治家のみが出入りできる、会場の右奥から「おおーっ」と大きな声があがった。広い会場の反対側にいる古谷さんのところまではっきり聞こえてきた。

 ――まだ数字には幅がありますが、立憲は議席を3倍以上にしそうです。

 躍進どころか大躍進ですね。筋を通したことが受けたのでしょう。希望の小池百合子代表が「排除の論理」を持ち出し、安保法制での踏み絵を迫った。希望から立候補した民進系の議員は安保法制にずっと反対してきたのに、突然、百八十度主張を変えて賛成に回った。希望の党に参加したのは政策二の次で議席欲しさ。そんな印象です。一方、一貫して安保法制に反対を貫いた枝野さんが中心になり、立憲民主党をつくりました。有権者は誰が筋を通しているのか、十分に知っています。

 ――他方の希望は、公示前の議席数を下回りそうです。

私は小池さんが仕掛けようとした「劇場型政治」は、国政では通じないと考えています。

 2005年の郵政選挙から12年たち、有権者が政治家を見る目は肥えました。誰が筋を通しているのか、誰に芯があるのか見極めるようになりました。メディアも特定の政党や政治家に肩入れするのではなく、BPO(NHKと民放がつくる第三者機関「放送倫理・番組向上機構」)に敏感になっていることもあってか、双方のバランスに配慮した報道をするようになりました。小池さんのプラスの部分だけでなく、マイナスの部分も報ぜざるを得ないのです。テレビ露出が増える=無党派層からの票が増える、という単純な劇場型政治の構図は郵政選挙で終わったのです。

 先の都議選で小池さんが風を巻…

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