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 スペインからの独立を目指す同国北東部カタルーニャ自治州の州議会は26日、中央政府が「独立への動きは憲法違反だ」として進める自治権停止への対応策の議論に入った。プッチダモン州首相は、州政府の刷新にもつながる議会の解散・選挙で自治停止を回避する方針を断念し、議会に対応を委ねた。スペイン政府との全面対決を招きかねない強硬路線を選ぶかどうか、ぎりぎりの判断になる。

 カタルーニャ州政府は、憲法裁判所の差し止めを振り切って実施した住民投票を踏まえ、独立への動きを強めた。これに対して中央政府のラホイ政権は21日、「法の秩序を回復する」として州政府幹部らの更迭や議会の権利制限を決定。27日に国会(上院)の承認を得る見通しになっている。

 プッチダモン氏は州議会の解散を検討し、地元メディアは「選挙は12月20日」との見通しを伝えた。だが同氏は最終的に「自治停止を避けられる保証がない」と見送り、「議会が対応を決めるときだ」とした。

 州議会では、過半数を握る独立派がスペイン政府を非難し、「我々の提案は独立国家になることだ」と主張。野党は「まだ時間はある」とし、独立への強硬路線を避けるよう提案した。州議会は、国会の動きをにらみつつ決議案をまとめ、27日に採決する予定だ。(バルセロナ=青田秀樹)