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 スバルが群馬製作所(群馬県太田市)で、資格を与えていない従業員に出荷前の完成車の検査をさせていたことがわかった。日産自動車が無資格者に検査をさせていた問題を受けて実施した社内調査で判明した。法令にのっとっていない検査が相次いで発覚したことで、日本の自動車メーカーの管理体制への信頼がさらに揺らぐのは避けられない。

 スバルは近く国土交通省に報告し、リコール(回収・無償修理)を届け出る必要があるか検討する。日産では、無資格者が検査に携わった新車のうち、購入後、一度も車検を受けていない約120万台についてリコールを届け出ている。日産の前例を踏襲した場合、スバルの対象車は30万台規模に上る。

 無資格者が携わっていたのは、日産のケースと同じく、国から任されてメーカーが実施する「完成検査」の工程。法令では、完成検査は各メーカーがそれぞれ指名した資格者に担当させることになっている。

 27日朝に取材に応じた吉永泰之社長によると、研修は受けているが、最終的に正規の資格を取っていない従業員が数人、検査に携わっていた。いつから始まった慣行なのかは調査中だが、検査体制は「30年ぐらい変わっていない」と話した。

 日産と同じように正規の検査員の印章を流用。本来の手続きにのっとっているように書類を偽装していたとみられる。

 完成検査の資格について、スバルは社内の規定で、知識や実務訓練の状況を踏まえ、筆記試験も受けさせた上で与えると定めている。自動車整備士の資格を持っているかどうかなどを考慮し、認定までに2~6カ月の期間をかけている。正規の完成検査員は約250人。検査に必要な人数は約160人といい、スバルは人手が不足している状況ではないとしている。

 群馬製作所は、小型車「インプレッサ」や、スポーツ用多目的車(SUV)「XV」などを生産するスバルの主力工場。