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 工事現場でアスベスト(石綿)を吸って健康被害を受けたとして、元建設労働者や遺族ら89人が国と建材メーカー43社に総額約29億円の損害賠償を求めた「建設アスベスト訴訟」の控訴審判決が27日、東京高裁であった。永野厚郎裁判長は原告敗訴の一審・横浜地裁判決を変更し、国とメーカー4社の責任を認め、62人に賠償するよう命じた。

 建設労働者の石綿被害を巡り、初の高裁判断。元請け企業などと雇用関係のない「一人親方」といわれる個人事業主については、賠償責任を認めなかった。

 原告らは建材に含まれた石綿を吸い込み、肺がんなどの健康被害を受けたと訴えたが、2012年の一審・横浜地裁は請求をすべて退けた。その後の同種訴訟で、国や企業の賠償を認める判決が各地で相次いでた。(後藤遼太)