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 千葉大学病院(千葉市中央区)は27日、8月下旬~9月下旬に同病院で亡くなった40~60代の男性入院患者4人から、3種類の抗生剤が効かない「多剤耐性緑膿(りょくのう)菌」が検出されたと発表した。うち3人は院内感染の可能性が否定できないとしている。

 病院によると、集中治療室(ICU、22床)で治療中だった40代と60代の男性から8月28日に多剤耐性緑膿菌が検出された。2人をそれぞれICU内の個室(10床)に移したが、60代男性は翌29日、40代男性は9月1日に死亡。その後、ICUの別の個室の50代と60代の男性からも多剤耐性菌が検出され、それぞれ9月20、22日に死亡した。

 千葉市保健所が4人の多剤耐性菌の遺伝子型を調べたところ、2人の型が一致。一方、残る2人のうち1人は治療で3種類の抗生剤を順番に使う中で多剤耐性緑膿菌となったため、「院内の環境から広がったものではない」と結論づけた。病院は、感染が「病状悪化に影響した可能性は否定できない」としつつ、死因に影響したのは病気の進行としている。

 10月に設置した事例検討委員会(委員長・市川智彦副院長)の調査結果がまとまり、病院側は患者の家族に謝罪した。(寺崎省子)