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 指定暴力団神戸山口組の本部事務所として使われていた兵庫県淡路市の建物について、組側が25日に閉鎖したとする通知を関係組織に送っていたことが捜査関係者への取材でわかった。地元の住民側が事務所の使用差し止めを求める仮処分を神戸地裁に申請しており、決定前に組側が先手を打ったとみられる。兵庫県警は本部の移転先などについて情報収集を進める。

 捜査関係者によると、神戸山口組の本部は、淡路市志筑(しづき)にある直系組織「俠友会(きょうゆうかい)」の事務所に置かれていた。俠友会の会長を務める神戸山口組最高幹部の一人の寺岡修若頭(68)の名前で、同会の事務所を25日に閉鎖したとする文書が傘下組織などに通知されたという。

 文書は神戸山口組の本部について触れていないが、本部も事実上閉鎖され、別の場所に移る可能性が高いと県警はみている。JR三ノ宮駅の北数百メートルにある神戸市中央区の関連施設などが候補とみられ、警戒している。

 淡路市の本部事務所をめぐっては、暴力団追放兵庫県民センターが2日、使用差し止めを求める仮処分を住民に代わって神戸地裁に申し立てた。2015年8月に指定暴力団山口組(本部・神戸市灘区)が分裂した後、神戸山口組本部とされ、全国から直系組長らが集まる月1回の「定例会」などが開かれるようになった。今月10日にも本部で定例会が開かれていた。

 地元に住む70代の男性は「今のところ詳しい情報はなく、状況を引き続き見守っていく」と話した。