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 中央大学(東京都八王子市)の新しい学長に選ばれた福原紀彦(ただひこ)・法務研究科教授(63)について、同大の評議員会と理事会が就任を認めない決定をしたことが30日、同大への取材で分かった。新学長案の否決は異例で、同大は今後、理事会を再度開き、対応を検討する。

 学長選は今月1日に行われた。酒井正三郎・現学長の任期満了に伴う選挙で、教職員らの投票の結果、再選を目指す酒井氏らを破って福原氏が当選した。同大の内規は、学長について「(法人の)理事会が評議員会の議を経て選任する」と定めている。28日に福原氏を学長とする案などについての評議員会と理事会が開かれたが、ともに賛成少数で否決した。

 福原氏は2011~13年に学長と、付属学校を含む学校法人全体の教育などを統括する総長を兼務。12年に中央大学横浜山手中学校(現・中央大学付属横浜中学校)で合格ラインを下回った受験生を合格扱いにしたことを問題視し、入学直前に合格取り消しを学校側に求めた。この対応が当時の理事会が設置した第三者委員会で批判された。福原氏は翌年、総長を辞任。同大関係者によると、こうしたことが否決の一因になったという。(川見能人)