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 奈良大学教授の万葉学者、上野誠さんが、6月の雑誌に書いたエッセーのコピーを送ってくれた。

 「これまでの人生で顔面蒼白(そうはく)になったことが二回ある」という書き出し。「またまたあ、先生、大げさなんだから」と思いながらも、ついつい引き込まれてしまった。

 1度目は少年時代、スキー場での事故。2度目は昨年末。上野論文が、京都大学大学院教授の古代史学者、吉川真司さんに手厳しく批判されたのだという。それで落ち込んだのかと思ったら、旧友の勧めで吉川さんと対面することになった。それも、論敵自ら奈良大へ来てくれたのだと。

 その様子がおもしろい。互いの…

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