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 厚生労働省は、健康保険証の番号を国民一人ひとりに割り当てた上で、健康診断の結果などを本人が継続して見られるシステムをつくる方針を決めた。健康への意識を高めてもらい、医療費抑制につなげたい考えだ。新しい番号の保険証は2019年度以降、順次発行していく予定だ。

 現在、健康保険証の被保険者番号は親子や片方が被扶養者の夫婦など世帯ごとに同じだ。また、氏名や被保険者番号、健診や受診履歴は健康保険組合や国民健康保険組合などの保険者ごとに管理している。転職や引っ越しで加入する保険者が変わった場合、加入者の同意がないと健診や受診履歴は引き継がれない。またこれらの保存期間は最低5年間となっている。

 また、加入する保険者が変わったのに、以前の保険証で医療機関を受診する人がいるなどし、診療報酬の誤請求も発生。その事務手続きだけで年間約80億円がかかっていた。

 厚労省は番号を一人ひとりに割り当てた上で、診療報酬の審査業務を担う「社会保険診療報酬支払基金」と「国民健康保険中央会」に健診情報などを一元管理させ、本人がネットなどで見られるシステムを整備する。こうした情報をビッグデータとして解析し、創薬や新しい治療法の開発につなげたい考えだ。新たな番号は16桁ほどで、加入する保険者が変わると番号も変わる。

 

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(水戸部六美)