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 31歳の若さで日本フェンシング協会の会長に就任した太田雄貴氏は前例踏襲や慣習には興味がない。五輪2大会メダリストは現役時代から常に「なぜ?」と自問自答しながら試行錯誤してきた。8月の就任から矢継ぎ早に改革に着手した。お客さんを呼べる魅力ある競技への発展、そして、競技人口の拡大……。太田会長に構想を聞いた。

 「青天のへきれきでしたよ」。8月の日本協会の理事会で前会長からの推薦で会長候補になり、当選したときの率直な思いだ。一方で、現役時代から「自分が会長だったら、こんなことができるというアイデアはあった」。スポーツ界の枠に収まらない豊富な人脈が生き、とかく保守的な日本のスポーツ団体の「常識」にとらわれない発想が身についていた。

 例えば、近年、よく耳にする「アスリートファースト」という言葉の意味について。「選手本位といっても、選手にとって本当に大事なのは、経済的に安定すること」

 フェンシングはマイナー競技だという自覚がある。「五輪というピラミッドの頂点に意識が向きがちだけれど、2020年東京五輪が終わり、仮に国からの補助金が大幅に削られたらどうなるか。競技団体として自立していく道を探らないといけない」

 目指すのは競技人口の拡大だ。現在、国内は5800人程度で、その4割強が部活の高校生だという。「かつてフェンシングをやっていた人たちが楽しめる、血が騒ぐようなイベントを開いて盛り上げたい。例えば、東京ドームに試合をするための細長いピストを敷き詰めて、性別、障害の有無など関係なく、誰もが楽しめるような。そこに2千人が集まれば、今の登録人口の3分の1ぐらいになる。フェンシングをどの競技よりも進歩的な競技にしたい」

 五輪などを目指す競技スポーツ志向ではない愛好者も巻き込むことで裾野を広げ、登録費を協会の財源に充てる。「10年後には競技人口を5万人にしたい」

 12月7~10日の全日本選手…

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