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 ラ・イゲラはボリビアの山中にある。この小さな村で、イルマ・ロサレスはずっと小さな店を営んできた。ある秋の日の朝だった。ロサレスは、人生にすっかりくたびれたという様子で椅子代わりの箱に座っていた。箱の中には写真がいっぱい詰まっていた。彼女は、50年前に村の小学校で会った男のことを思い出してくれた。

 髪は伸び放題で、脂まみれだった。服は泥だらけで機械工か何かだろう、と思った。後で分かったが、男はチェ・ゲバラだった。ゲバラが処刑される直前のことだった。彼女は彼に一皿のスープを持って行った。でもゲバラは何も言わず黙っていた、という。しばらくして、銃声が響いてきた。

 ゲバラが処刑されたのは1967年10月9日だった(訳注=享年39)。本名エルネスト。アルゼンチン生まれの医師だが、キューバからコンゴまで革命闘争を率い、米国のキューバ・ピッグス湾侵攻作戦を阻み、国連総会の壇上から大国に抑圧されてきた民衆による新しい世界秩序を作り出そうと説教した男である。

 その波乱の人生も、死にまつわ…

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