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 スポーツを通じた障害者と健常者の共生を考える「第3回朝日新聞障がい者スポーツシンポジウム~価値を、魅力を、分かち合おう」(朝日新聞社主催、三菱商事、TANAKAホールディングス協賛)が7日、東京都千代田区の有楽町朝日ホールであった。障害者スポーツの「かっこよさ」を伝えるために競技性や認知度の向上について選手らが話し合った。

 「より広く深く分かち合うためには」と題して行われたパネルディスカッションでは、リオデジャネイロ・パラリンピックで日本代表最高齢選手として車いす卓球に出場した別所キミエさん(69)が、障害者卓球は口や足でラケットを持つ選手もいると紹介。「ぜひ生でそうしたプレーを見てほしい」。サッカーJリーグ創生期を盛り上げた日本障がい者サッカー連盟会長の北沢豪さんは「選手はただ試合をするだけではなく、来てくれた人に何を見てもらうか意識を高く持つことが大事」と話した。

 コーディネーターを務めたスポーツジャーナリストの増田明美さんは「見ないとわからないことが絶対ある。たくさんの人に競技場に足を運んでもらいたい」と呼びかけた。

 事例紹介では、障害者スポーツを誰もが楽しめる娯楽にしようと取り組む広告・デザイン会社「ワン・トゥー・テン・ホールディングス」の沢辺芳明さんが登壇。デジタル技術を駆使して製作したサイバー・ボッチャなどを紹介し「障害者スポーツだからといって難しく考えず、まず楽しんでやってみる場面を作ることが大事」と話した。

 全盲の水泳選手としてパラリンピックで5個の金メダルを獲得した日本パラリンピアンズ協会長の河合純一さんは、現在の障害者スポーツを取り巻く現状について講演。「選手の強化体制は世界に大きく遅れている。特に若い選手を育てていく環境は整っていない」と話した。

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 シンポジウムの詳細は後日、特集面で報告する予定です。(斉藤寛子)