ボノ氏が釈明「報道を歓迎」 パラダイス文書に記載

シャルーナス・チェルニアウスカス(リトアニアニュースサイト「15ミニッツ」)、軽部理人、疋田多揚
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 「パラダイス文書」でタックスヘイブン租税回避地)の法人の所有者として記載があったロックバンド「U2」の歌手ボノ氏が6日、「心を痛めている」「共同経営者からは、すべて適法に税務処理されていると聞いていた。自分はタックスヘイブンの法人の透明性を高めようと呼びかけてきただけに、深刻に受け止めている。(何が起きているのか知らせてくれた)報道を歓迎したい」と釈明するコメントを英紙ガーディアン(電子版)に寄せた。ボノ氏の法人をめぐっては、傘下の会社が税逃れをしていた疑いがあることが明らかになった。

 国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の取材によると、ボノ氏はマルタの法人を通じて、リトアニアでショッピングセンター(SC)運営などを手がける会社を共同所有。この会社は2010年、実際には収益があったのにSCの資産価値を引き下げることで損失があったように申告し、16年まで税金を払っていなかった。

 リトアニアの税務当局が調査を始めており、同社の別の経営者は「税務当局の指示に従う」と述べた。

 ボノ氏は途上国の支援活動に熱心なことで知られる。08年の来日時にはアフリカ特集を組んだ朝日新聞の一日編集委員を務めた。一方で過去には、最貧国の借金の棒引きを先進国に提唱しながら、音楽活動への課税が低いオランダに事業拠点を移したことが批判を浴びるなどしていた。(シャルーナス・チェルニアウスカス(リトアニアニュースサイト「15ミニッツ」)、軽部理人、疋田多揚)