駅のホームから階段を下りて、歩いて1分以内。もうそこは南陽市役所の正面玄関だ。フラワー長井線を運行する山形鉄道によると、南陽市役所駅は沿線で最も年間の利用者が少ない駅という。年間の利用者数は推定2100人。1日の平均利用者はおおむね6人になる計算だ。
この利用者の多くは自転車で行き来する制服姿の学生。14日夕、駅には8台の自転車が止まっていた。ホームから下りてきた長井高校に通う相沢麻衣さん(16)は「この駅を使うのは高校生くらいだと思う。だいたい駅で見かける顔はいつも同じ」と笑う。
駅は1988(昭和63)年、市役所の利便性を高めようと、市が費用を出してつくられた。当初は長井線を使って通勤する市職員もある程度いたが、その後マイカー通勤の職員が増加。今では、電車を降りて市役所の庁舎に入っていく乗客はほとんどいない。
だが、新たな利用者も生まれつ…
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朝日新聞山形総局