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 ガラスケースの中にぽつんとたたずむ公衆トイレ。見上げると空が広がり、夜には満天の星がきらめく。静寂のなかで一人、静かに用を足せる――。

 千葉県市原市にある女性用のトイレ「Toilet in Nature」。同市が企画したアートイベントの作品の一つで2012年に設置した。名前の通り、自然に溶け込むようなトイレだ。木の柵に囲われた200平方メートルの緑地を独り占め。小湊鉄道飯給(いたぶ)駅(無人駅)の隣にあり、たまに聞こえる列車の通過音が哀愁を漂わせる。

 11月19日は国連が制定した「世界トイレの日」。世界では3人に1人が衛生的な手洗いを使えないという。腰を掛けながら、トイレのありがたみを考えたい。(池田良)