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 日馬富士が貴ノ岩に暴力を振るったとされる当夜、現場では何が起きていたのか。

 関係者の話によると、秋巡業の鳥取場所を翌日に控えた10月25日夜、鳥取市内の飲食店にモンゴル出身の力士ら約10人が集まった。定期的に開かれる「モンゴル会」とも呼ばれる会合で、白鵬、鶴竜の両横綱、関脇照ノ富士らも参加していたという。

 席上、酒に酔った日馬富士が、後輩の貴ノ岩に対し、日頃の言動について説教を始めた。その最中に、貴ノ岩のスマートフォンが鳴り、貴ノ岩がそれを触り始めたことに、日馬富士が激高。ビール瓶で殴りかかり、さらに馬乗りになって別の物や素手で殴打を続けた。貴ノ岩は防御はしたが無抵抗で、白鵬らが制止したという。

 15日の取組を終えた白鵬は、「あの場に同席していましたか」の質問に対し、「ええ」と返答。その後は口をつぐんだ。

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 日馬富士は15日早朝に福岡を出発し、帰京。夜には福岡に戻った。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、同日午前から福岡国際センターで八角理事長(元横綱北勝海)と話し合いを持ち、横綱の帰京を報告するとともに、今後の対応を協議した。

日馬富士の暴力事件の経緯

10月25日 秋巡業で鳥取市入り。その夜、日馬富士が貴ノ岩に暴行

  26日 日馬富士、貴ノ岩も参加して鳥取市での秋巡業開催

  29日 秋巡業の全日程終了後、事件を把握した貴乃花親方が鳥取県警に被害届を提出

11月2日 日本相撲協会が県警から連絡を受けて事件を把握

  3日 協会からの連絡で伊勢ケ浜親方が事件を把握

  5日 貴ノ岩が福岡市内の病院で受診、9日まで入院

  10日 取組編成会議後、貴ノ岩の休場が判明

  12日 九州場所初日

  13日 9日付の貴ノ岩の診断書が提出され、日本相撲協会が公表

  14日 日馬富士が暴行を認め謝罪。日本相撲協会が事件を初めて公表