人口動態統計によると、妊娠22週以後の死産と、生後1週未満の新生児の死亡を合わせた「周産期死亡」は1980年に約3万人と報告されている。医療の進歩によって減少し、2015年には全国で3728人。とはいえ、赤ちゃんを亡くす経験をする親は決して少なくない。
重症の赤ちゃんが多く搬送されてくる神奈川県立こども医療センターの新生児集中治療室(NICU)では、年間約30人の赤ちゃんが亡くなっているという。豊島勝昭(とよしまかつあき)・新生児科部長は「赤ちゃんが厳しい状態であればあるほど、命を救う集中治療と同時に、どのように家族が一緒に過ごす時間をつくってあげられるか、考えることも重要だ」と指摘する。
センターでは赤ちゃんの手形や足形を残したり、写真を撮ったりし、思い出を残す取り組みをしている。「生まれてきた命をなかったことにするのではなく、一緒に誕生を喜び、亡くなる悲しみを共有することを心がけている」
静岡県立大の太田尚子(おおた…
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