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 大相撲の横綱日馬富士が宴会の席で同じモンゴル出身の平幕貴ノ岩に暴行した問題で、同席していた横綱白鵬が関係者の話として報じられている暴行内容の一部を否定した。福岡国際センターで開かれている九州場所5日目の16日、白鵬は取組後に取材に応じ、日馬富士が暴行したことを認めた上で「ビール瓶では殴っていないし、馬乗りにもなっていない」と証言した。

 これまで関係者の話などから、日馬富士が鳥取市での秋巡業があった26日の前夜、モンゴル出身力士らが集まった宴会で酒に酔い、平幕の貴ノ岩の言動に怒って暴行したことが分かっている。貴ノ岩は頭蓋(ずがい)底骨の骨折などを理由に、今月12日の九州場所を初日から休場している。

 白鵬は「場所中に水を差すようなことになり、本当に申し訳ない」と謝った上で、「報道されていることと、実際のことにずれがある」と話した。「2人は次の日に握手を交わして、納得していた。こんなことになるとは思わなかった」と話した。貴ノ岩側から被害届を受理した鳥取県警や日本相撲協会から聴取を受けた場合にも、同じ内容の証言をするという。

 日馬富士の暴行の内容について「平手か、グーか」と問われると、「それは……」と言葉を濁した。

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 白鵬の主な発言は以下の通り。

 世間の相撲ファンに、(事態が)大きくなったこと、私も同席したわけだし、皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。貴ノ岩が休場したのは事実だし、貴乃花部屋の関係者の皆さんにも申し訳ない。

 でも、報道されていることと実際のことにずれがあった。(日馬富士は)ビール瓶では殴っていないし、馬乗りもしていません。その場で貴ノ岩も謝って帰しましたし、次の日には2人が握手を交わしていた。取組もしていた。

 自分もこの10年、いろんなことがありましたし、一人横綱のときもあって、満員御礼で相撲を取るのは夢みたいだった。みんなが集中しないといけない場所中に水を差すようなことになり、本当に申し訳ない。関取衆、関係者の一区切りにしたい。

 4、5年前、貴ノ岩が問題を起こしたとき、貴乃花親方から電話があって「かわいがってくれ」と言われた。ぶつかりの時、顔たたいて気合入れて、ダメだよと。稽古ではそういう光景が普通ですから。(今回は貴ノ岩は)納得していましたし、こんな(こと)になるとは思わなかった。