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 大阪府の向井正博教育長は17日の定例会見で、すべての府立高校を対象に生徒の髪の色をめぐる指導についてアンケートを実施していることを明らかにした。生まれつき茶色い髪を黒く染めるよう教諭らから指導され不登校になった府立高の女子生徒が府を相手に訴訟を起こしたことをふまえ、各校の指導実態を把握するのが目的という。

 府教育庁によると対象は154校。髪を染めている生徒への対応のほか、校則に髪の色は黒に限るといった規定があるかや、地毛が黒くない生徒に「登録」や「証明」などの手続きを求めているかなども尋ねる。集約後に公表するという。

 向井教育長は、原告となった生徒について「生まれつき黒髪であったということを前提に学校は指導している」とし、生徒の本来の髪は黒色だったとの見解を示した。訴訟の中で生徒側が「金髪の外国人留学生でも黒染めをさせると学校側から説明を受けていた」と主張した点については、「校長はそのような指導はしていないと述べたと聞いている」と否定した。

 女子生徒の代理人弁護士は同日、朝日新聞の取材に対し「小学校入学前の写真などから生徒の地毛は茶色がかったものと理解している。学校側の主張に驚いている」と話している。(坂本純也、釆澤嘉高)